資産形成

Initiative Q(イニシアチブQ)とは?技術革新?経済実験?ただの詐欺?

Initiative Q(イニシアチブQ)というプロジェクトをご存知でしょうか。

「新しい仮想通貨誕生か!?」と思うかもしれませんが、Initiative Qは仮想通貨ではありません

Initiative Qは仮想通貨の欠点を踏まえて生まれた新たな決済プロジェクトです。

現在、メンバー募集キャンペーンとして通貨を無償配布(エアドロップのようなもの)しており、話題になりはじめています。

新たなプロジェクトはワクワクするものですが、一方で詐欺が横行しやすいのも事実。

当記事では、Initiative Qとは何かという概略と、信じても良いのか?という点について考察します。

・仮想通貨の次を狙う決済手段

・Initiative Q≠仮想通貨

・現状は詐欺ではない?

・しかし信用できる根拠もない

Initiative Q(イニシアチブQ)とは?

技術革新?実験?仮想通貨の次を狙う決済手段

Initiative Qとは、ブロックチェーンを生み出したビットコインのような、「新たな技術の誕生」というわけではありません。

1つ1つの技術は既存の技術であっても、それを「現代」に合わせてベストな形で組み合わせることで、新たな決済手段を生み出そうとしています。

Initiative Qは、ここ数年で発展した最高のアイディアや革新と技術を集約する、現代的な決済ネットワークを形成しています。Q決済ネットワークにより国際通貨を利用した安全、高速かつ低コストの取引が可能になります。

(Initiative Q公式ホームページより)

これまで、ビットコインをはじめ決済手段は多数生まれてきていますが、「決済手段」として普及していると言えるものはなかなかありません。

素晴らしいテクノロジーが生まれても、そもそも使う人がいなければ普及はしない。

使う人がいなければテクノロジーをそれ以上発展させようとする人もいない、ということから生まれるテクノロジー普及を妨げるジレンマですね。

ここ数十年間決済システムによる多くのメリットが考案されてきましたが、これらは広く普及して初めて活用できるため、利用できずにいました。卵が先か鶏が先かの問題です。

(Initiative Q公式ホームページより)

Initiative Qは事前に無償配布を行うことで、「普及」という壁をクリアしようとしています。

Initiative Qは、現在の主要な決済手段(クレジットカード、現金、電信送金)は余分なコストがかかり、合理的ではないと指摘しています。

その問題をテクノロジーで解決しようと試みていますが、過去、様々な技術が生まれたにもかかわらず浸透していないことを踏まえ、まずは無償配布で「普及」させることを優先しています。

カンタンなイメージは以下のような感じでしょうか。

・今の決済手段は無駄が多い!

・テクノロジーを結集したQを作るぞ!

・絶対便利なはずだから、完成したら無料で配布します!

・受け取ったら、みんなでQを使ってね!

・みんなが便利なQを使えば、世界経済はQで回るようになるんじゃない?

 

技術を結集することでこれまでにない便利な決済システムを作る、という意味では技術革新と呼べるかもしれませんが、個人的にはむしろ新しい「経済実験」プロジェクトのような印象を受けました。

 

Initiative Qは仮想通貨と真逆の存在

繰り返しになりますが、Initiative Qは仮想通貨の欠点を補い、新たな決済手段を生み出そうとしています。

結果的に、仮想通貨と真逆の特徴が見られます。

まずはInitiative Qが指摘する仮想通貨の欠点を考えながら、Initiative Qの特徴を紹介します。

〈仮想通貨の欠点〉

・個人にセキュリティリスクが転化
・価値が安定しない
・取引が取り消せない
・エネルギー浪費

個人にセキュリティリスクが転化 ⇒ 中央管理者が存在

仮想通貨の大きな特徴は「分散(非中央集権)」です。中央に管理者を置かなくても個人間で信用ある取引ができる、というのが売りですよね。

しかしInitiative Qでは、中央に管理者を置かないことの問題点を以下のように指摘します。

 システムから銀行を排除するということは、銀行が提供するセキュリティ、詐欺対策、論争解決などの保護措置も失うことになり、個人が盗難、詐欺、人的過誤の被害を受けやすくなります。

暗号通貨のユーザーは自分自身を守るために、ダイスを使用して暗号キーを作成したり、未使用のパソコンに入力したり、使用後に破壊したり、キーを複数メーカーの特殊なハードウェアに保存したり、銀行の貸金庫に紙のバックアップを保管したりといった、複雑な手続きを行う必要があります。

(Initiative Q公式ホームページより)

つまり、中央に管理者がいれば管理者の責任で対処できる問題が、仮想通貨ではすべて個人の自己責任に委ねられていると指摘しているのです。

Initiative Qではこの問題を補うために、「金融委員会」と呼ばれる中央組織を設置することを決めています。

金融委員会ではシステムの安定の維持と、普及を目的にQを発行する役割を担います。

むしろ法定通貨の政府に近い仕組みといえます。

ブロックチェーン(分散型)の流行りの中において、仮想通貨とは真逆のスタンスですね。

 

価値が安定しない ⇒ 金融委員会が供給量(価格)を管理する

これはビットコインや仮想通貨がしばしば指摘される問題点ですが、仮想通貨は価格の乱高下が特徴で、決済手段よりも投機の対象になってしまっています。

これは仮想通貨の発行枚数が限定されており、希少性を持つために、投機マネーが流れ込んでしまったのが原因ですね。

Initiative Qは先述の金融委員会が供給量を管理することで、価格操作を行います。

投機としての魅力はありませんが、決算手段としては安定するでしょう。

 

取引が取り消せない ⇒ Initiative Qでは取り消しが可能

仮想通貨の改ざん不可、というアピールポイントは、別の視点で考えると失敗が修正できない、ということになり、これについても問題視しています。

※最近は誤送金時は取り消せる機能が備わっている仮想通貨も存在します。

 どれだけ優れたシステムでも、人間が関与するからには失敗や誤解が付きものです。トランザクションを取り消せることは、顧客が安心して市場で活動できるため、長期的に見て購入者と販売者のどちらにとってもメリットになります。もちろん、トランザクションの取り消しは一定の理由でのみ可能であるべきで、その状況は手続きに従って人間だけが判断できます。これは暗号通貨の分散型の性質に反し、広い普及が困難になります。

(Initiative Q公式ホームページより)

エネルギー浪費 ⇒ マイニングを否定

仮想通貨の取引の成立、通貨の発行には主にマイニングと呼ばれる技術が用いられますが、これには膨大な電力消費が伴います。

Initiative Qでは金融委員会が供給量を管理しますので、エネルギー問題は発生しません。

 

Initiative Qの理念は仮想通貨とは真逆、むしろ法定通貨に近い

政府に近い役割を担う金融委員会と呼ばれる組織も存在

法定通貨に近い理念のもと、最新鋭のテクノロジーを導入

 

Initiative Qが欲しい場合は?

Initiative Qは仮想通貨とは異なりますので、取引所に上場、という概念は今のところありません。

また、「無償配布」とこれまで呼んでいますが、これも仮想通貨のエアドロップとは異なります。

正確には将来、金融委員会がQを発行するときに一定枚数を受け取る権利を「予約」することができます。

予約のためには既にQを受け取る権利を持つ人から「招待」を受ける必要があります。

TwitterなどのSNSで「Initiative Q 招待」で検索すれば招待リンクは見つけられると思いますので、探してみましょう。

↓こちらの記事で貰い方や招待を受けるときの注意点を解説しています。

initiative Q(イニシアチブQ)の貰い方!招待について少し前に紹介したinitiative Qの記事へのアクセスが増えてきてます。 怪しいものではあるものの、世の中の関心が高まっている...

なお、参加が早ければ早いほど貰えるQの量は増える仕組みなので、興味のある方はお早めに・・

Initiative Qは詐欺?マルチ商法?

最も気になるのはこれでしょう。

Initiative Q、サイトのつくりも決して分かりやすいとはいえず、情報量も多くは無いです。

はっきり言って怪しいですよね。

Paypal関係者によるプロダクトである旨の記載もありますが、これもどこまで本当かは確認のしようがありません。

イニシアティブ Q は 1997 年に初の決済スタートアップを起業し、後に決済セキュリティスペースのデザインを変え 2008 年に PayPal に買収された Fraud Sciences を設立した連続起業家の Saar Wilf により立ち上げられました。

(Initiative Q公式ホームページより)

 

ただし、現状では詐欺行為を働いていないのは事実です。(お金や個人情報を求める動きが見られないので)

また、マルチ商法を疑う意見も目にしますが、公式サイト上で以下のように否定しています。

ねずみ講はメンバーから資金を集め、初期のメンバーに配分します。それに比べ、Initiative Q への参加は完全に無料です。つまり、上のレベルの早期メンバーに資金を渡すということがありません。

Initiative Q は参加するメンバーに Q を提供し、早期メンバーや友達を招待したメンバーにより多くの Q が提供されます。しかし、Q の価値は経済の変換方程式に従い、より良い通貨として徐々に受け入れられることで生まれます。

Initiative Q のマーケティングアプローチは Dropbox、Uber、AirBNB、Zoho、その他多くの企業のものと変わらず、友達を招待したユーザーに報酬を提供するというものです。Initiative Q の場合、新規登録者がリワードにより多くの価値を見出すことがあり、その結果より多くの招待が送られることとなります。

(Initiative Q公式ホームページより)

マルチよりかは、アフィリエイトに近いものと考えられそうです。

 

招待を受け取って放置する分には金銭的被害を受ける可能性は低そうです。

今後、個人情報の入力やお金の入金を求める動きが出てきた場合は注意が必要でしょう。

また、現在も情報を抜かれている可能性はゼロではないので、メールアドレスはフリーアドレスを使用することを推奨します。

 

信用に値する情報が出ていない以上、慎重にかかわる必要はありそうです。

(Paypalが公式に認めてくれれば安心ですが、Paypalにとってはむしろライバルプロジェクトにあたるため、期待はできそうにないですね)

 

終わりに

現時点では信用するのは難しいので、慎重にかかわる必要はあるものの、将来ビットコインのように化ける可能性も捨てきれません。

Qの普及までは数年の時間を見込んでいるようなので、初期のビットコインを入手するつもりで予約しておくのは面白いのではないでしょうか。

ビットコインのような投機性は薄いので大儲けは期待できないかもしれませんが、大きな経済実験に参加できていると考えると、価値ある参加と言えると思います。

詐欺ではないことを祈りながら、今後を見守ります!