NANJCOIN

NANJCOIN物語~上場編①~

NANJCOIN物語では、NANJCOINに関する出来事を仮想の投資家「田中哲郎」目線で語ります。

当時を知る方には懐かしい、知らない方にとってもリアルにその出来事を感じられる記事を目指しています。

NANJCOINに興味のある方は是非ご一読ください。

当記事はNANJCOINに関連する事実を元に執筆したフィクションです。

 

NANJCOIN物語~上場編①~

出川組、田中哲郎

私の名前は田中哲郎(仮)

2018年1月から仮想通貨投資を始めた典型的な出川組だ。

 

今日は待ちに待った2018年3月16日

 

仮想通貨NANJCOINが取引所コインエクソチェンジに上場する。

 

含み損を抱えている私はこのコインに懸けているのだ。

 

彗星の如く現れたNANJCOIN、ただのネタコインだと思っていたが驚異のスピードで上場までこぎつけた。

 

このコイン、ただ者じゃない。

 

直感でそう感じた。

一縷の望みをかけて、10万円をこの直感にかける事にした。

しがないサラリーマンである私にとって、10万円は安い金額ではない。

 

これで失敗したら仮想通貨投資はやめよう。

最後の勝負だ。

10万円分のビットコインをコインエクソチェンジに送金。

準備万端だ。

 

NANJオープン戦

NANJCOINの上場は「オープン戦」と呼ばれており、その仕組みは少し特殊らしい。

 

上場に合わせて運営からNANJが売り出されるのだが、運営は2satで60億枚の売り壁を作り上げる。

2sat以上に値段が高騰しないよう、価格を抑えるのだ。

 

面白いのは、投資家がこの2satで購入するわけではないという点だ。

価格が2satで抑えられている間に、投資家はビットコインの最低単位の1satで買い板に並ぶことになる。

その後、運営から1satの売却が一定枚数ずつ(計120億枚)放出される予定なので、結果的に1satの買い板に並んだ投資家は最安値でNANJを手に入れることになるのだ。

 

最安値で買えるなんて、損しないってことじゃないか!

 

最安値って言われると何だか怪しげな気もするが、どうせ含み損。

最後の勉強代として突っ込む決心をした。

 

上場直前

さて、現在はお昼の12時。

サラリーマンの束の間の休息だ。

 

NANJCOINの上場は夜。

 

サラリーマンが多いであろう投資家たちを考慮して、夜に1sat売り出しを始めることを運営が宣言している。

コンビニで買ったおにぎりを食べながらDiscordを覗くと、みんながソワソワしていることが伝わってくる。

本当にみんな買うんだろか?

すぐに売り切れたらどうしよう。

いや、むしろ買うのは自分だけか・・?

1sat最安値で売ってくれるとはいえ、購入が殺到すれば当然売り切れとなり最安値では買えなくなる。

要するに早い者勝ちだ。

とはいえ、得体の知れないポッと出のコインを購入する危険性もある。

1sat最安値で購入出来たとしても、その後誰も購入する人がいなければ、永遠に最安値で塩漬けになるのだ。

 

オープン戦の心理戦はもう始まっている。

 

何が何でも1satで買うのか。

2sat覚悟で様子を見るのか・・・

 

もう既に仮想通貨で大損している私に迷いは無かった。

失うものは無い。

様子を見ている余裕などない。

 

漢なら1sat狙いだ。

 

衝撃の上場の瞬間

17時。

小休憩に缶コーヒーを買う。

 

夜にはNANJ上場だ。

 

仕事は早く切り上げてオープン戦に参加しなくてはならない。

あと一仕事して今日は帰ろう。

そろそろDiscordも盛り上がってきてるだろうか。

 

Discordを覗く・・・

 

 

覗く・・・・

 

 

ん・・・?

 

何かがおかしい。

 

高速でログが流れるDiscord。

 

「もう買えない」

「諦めた」

「今から並べば買えますか?」

「まだまだ余裕」

 

まるでもう上場しているかのようなトークが繰り広げられている。

なんだ?上場は夜じゃないのか・・?

 

心拍数が上昇する・・

 

まずはコインエクソチェンジにログインして事実確認だ。

 

「NANJ/BTC」

 

間違いない。

今はっきりと理解した。

 

まずい!!もう上場している!!

 

コーヒーを一気飲みし、席に戻る。

 

「すみません、上がります!」

 

周囲の返事が聞こえるか聞こえないかという内に職場を飛び出す。

 

何時に上場したんだ?

上場は夜じゃないのか?

まだ1sat購入は間に合うのか?

 

気になることは色々あるが、その確認は後だ。

 

近場のベンチに腰掛け、まずは1satに指値を置く。

 

本来は自宅のPCで作業するはずだったが、慣れないスマホでの指値だ。

指値のミスは致命的。慎重に。

 

 

無事、約1000万枚の指値に成功した。

 

ほっと一息といったところだが、この時点で既に80億枚ほどの1sat買いが並んでいる。

2satの売り壁も作られているようだ。

 

状況が読めない・・

 

もう1sat放出は終わったのか?

売り切れ?

 

Discordの過去ログを辿りまずは状況把握だ。

 

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