多くの銀行で昇給の要件にもなっている銀行業務検定試験。
一方で、多くの銀行員が業務繁忙により時間が確保できない悩みを抱えているのではないでしょうか。
当記事では、銀行員である筆者が実践した銀行業務検定試験(財務3級)の最短合格方法をご紹介します。
この方法を指導した後輩もしっかり合格できていますので、ぜひ参考にして合格を勝ち取ってください。
【銀行業務検定試験(財務3級)】最短合格するための勉強方法
銀行業務検定試験(税務3級)に最短合格するためのポイントは以下の3点です。
- 勉強時間の目安は40時間
- 必要なのは過去問だけ
- 頻出分野を得意分野にしよう
- 計算問題は不真面目に
ひとつずつ、順番に解説しましょう。
銀検財務3級の勉強時間
合計40時間が合格ラインです。
平日は1日2時間、土日に5時間の勉強時間を確保出来れば、2週間での合格も可能です。
朝出社前に1時間、夜寝る前に1時間と考えれば、忙しい銀行員でも捻出できない時間ではないでしょう。
合格当時の筆者のスペック
- 新人銀行員
- 法学部出身
- 法人部門(融資)
- その他資格保有なし
融資に携わっていたものの、新人だったので実務経験はまだありませんでした。
法学部出身でまだ簿記も持っていない状態でしたので、財務諸表、財務分析にも馴染みはありません。
この状態でも2週間あれば合格を達成出来ています。
銀検財務3級合格に必要なのは過去問だけ
過去問は必ず用意してください。
銀行業務検定の3級レベルではテキストは不要です。
過去問を繰り返し解くだけで合格ラインに到達可能です。
銀行業務検定試験は過去問と類似問題が出ることが多いですが、その中でも財務3級においては特に傾向が偏っています。
テキストを読む時間があるくらいなら、過去問をプラス1周解き直すべきです。
40時間あれば解説の確認を含めて過去問を3周以上は回せるはずですので、合格圏内です。
頻出分野を得意分野にしよう
過去問を解く前に、出題傾向を理解しましょう。
問題集の目次の直後に、「出題項目一覧」というページが存在します。
このページでは、過去5回分の出題実績が確認できるのですが、必ず過去5回全てに出題されている項目が存在するはずです。
例えば、「有価証券の期末評価額の算出」など、必ず出題されると言っても過言ではない項目がいくつも存在するのが財務3級の特徴です。
まずはこの分野を重点的に勉強しましょう。
出題が分かっている分野を後回しにする理由はありません。
頻出分野を得意分野とすることで、合格可能性を上げるのです。
計算問題は不真面目に解こう
財務3級試験は4択問題ですが、計算問題も多く含まれています。
過去問においてこの計算問題を、きっちり計算するのは時間の無駄です。
計算問題とはいえ、計算そのものは中学生の数学が出来れば十分なレベルです。
よっぽど計算が苦手な方以外は練習も不要でしょう。
計算問題で重要なのは、その計算式を正しく立てられるかどうかです。
過去問を回す際は、計算式を立てたらその後は解説を見てしまいましょう。
計算式が合っていればその問題はOKです。
そもそも本番の試験も4択問題です。
計算ミスがあっても、おそらく4択のどれにも合わないはずですので、気付くことが出来ます。
気付けるのであれば、もう一度電卓で計算し直せば良いのです。
計算ミスを恐れる必要はありません。
計算にかける時間を短縮することで、効率的に過去問を回すことが出来ます。
重要なのは計算式を立てられるかどうかです。
効率的に勉強を進めましょう。
まとめ
筆者自身、この勉強法を用いて2週間の勉強時間で合格を勝ち取っています。
その後、後輩にもこの勉強法で指導し、後輩もしっかりと合格出来ています。
もちろん、試験問題の運や、受験生の能力による部分も大いにありますが、当記事をご参考に銀行業務検定試験財務3級の合格を勝ち取っていただければ嬉しいです。