多くの銀行で昇給の要件にもなっている銀行業務検定試験。
一方で、多くの銀行員が業務繁忙により時間が確保できない悩みを抱えているのではないでしょうか。
当記事では、銀行員である筆者が実践した銀行業務検定試験(法務3級)の最短合格方法をご紹介します。
この方法を指導した後輩もしっかり合格できていますので、ぜひ参考にして合格を勝ち取ってください。
【銀行業務検定試験(法務3級)】1週間で合格するための勉強方法
銀行業務検定試験(税務3級)に最短合格するためのポイントは以下の3点です。
- 「合格」だけを目標にする
- 勉強時間は1日2時間、土日は5時間
- 必要なのは過去問だけ。テキストは不要
- 得意分野、苦手分野は作らない
ひとつずつ、順番に解説しましょう。
銀検法務3級の目標は「合格」ただひとつ
最初に大切なメンタリティをお伝えします。
銀行員には根が真面目な人間が多いですが、この試験では不真面目に要領良く合格を目指しましょう。
「業務に生かそう」なんて考えながら勉強していては、最短合格は難しいです。
銀検は実務に直結しない設問も多々ありますので、あくまでも銀検は「合格すること」に専念し、業務に生きる知識は他の資格で身につけましょう。
もちろん、知識を身につけて合格することは理想的ではありますが、当記事では忙しい銀行員に向けた、あくまでも効率的に「合格」する方法を伝授します。
銀検法務3級の勉強時間
合計20時間が合格ラインです。
平日は1日2時間、土日に5時間の勉強時間を確保出来れば、1週間での合格も可能です。
合格当時の筆者のスペック
- 新人銀行員
- 法学部出身
- 法人部門(融資)
融資に携わっていたものの、新人だったので実務経験はほぼ無し。
法学部出身なので法律用語には馴染みがあったものの、金融法務は勉強したことが無かったので、特にアドバンテージはありませんでした。
この状態でも1週間で70点台後半の余裕の合格を達成出来ています。
銀検法務3級合格には過去問を繰り返せ
銀検の3級レベルではテキストは不要です。
その代わり、過去問は必ず用意してください。
過去問を繰り返し解くだけで合格ラインに到達可能です。
銀行業務検定試験は過去問と似たような問題が多数出題されますので、「合格」を目指すのであれば過去問を最重視するべきです。
テキストを読む時間があるくらいなら、過去問をプラス1週やりましょう。
過去問を繰り返し解くコツ
銀検の過去問は過去5回分が収録されています。
このうち、最も直近の回は手をつけるのは後にしましょう。(勉強後半に、模試として使用します)
残りの4回分をひたすら繰り返します。
目標は過去問3週以上です。
繰り返すと言っても、1年分ずつまとめて解くのではありません。
試験同様、150分を計りながら解くなど、絶対にやってはいけません。
銀検の過去問は、1問を解く度に回答、解説を確認しましょう。
1問1答形式で理解を深めていくのです。
ポイントは、この1問1答の際に間違えた問題、迷った問題にチェックマークをつけることです。
おそらく1周目はほとんどの問題にチェックが付くことになると思いますが、それで構いません。
1周目は過去問1回あたり1時間での完了を目指しましょう。
深く考えず、すぐに解説を確認すれば不可能ではない時間のはずです。
2周目では、1周目でチェックマークのついた問題だけを解いていきます。
ここでも、分からない問題、迷った問題にはチェックマークをつけます。
この時点で、二度間違えた問題には2つのチェックがついた状態になります。
2周目なので、1周目よりも時間短縮出来るはずですが、ここで間違えた問題は3周目には正解できるよう、解説を熟読しましょう。
そのため、2周目の目標時間も1周目と同じく1時間に設定します。
3周目には、2つのチェックがついた問題だけを解きます。
2周目よりも問題数が減っているはずなので、1回あたり30分での完了も可能ではないでしょうか。
もちろん、この際に間違えた問題、迷った問題にはチェックマークを入れます。
3つのチェックが入ることになるので、それがあなたの苦手な問題です。
ここまでで、
2周目も4回×1時間で4時間
3周目が4回×30分で2時間です。
ここまで勉強すればある程度知識はついているはずですので、直近の回をまとめて1回分解いてみましょう。
この時点で60点近く取れていれば上出来です。
残りの時間は、この直近の回の復習、3つのチェックがついた問題の確認、2つのチェックがついた確認と、弱点を優先的に勉強していきます。
この方法でいけば、勉強時間が20時間に到達する頃には合格圏内のはずです。
注意!得意分野、苦手分野は作ってはダメ
銀行業務検定試験の法務には、足切りが存在します。
試験は以下のとおり構成されていますが、トータルで合格点を取れていても、いずれかの分野で4割を下回ってしまうと、不合格とみなされます。
(1)預金(定期積金を含む) 10問
(2)融資(管理・回収を含む) 15問
(3)決済 15問
(4)銀行取引関連法 10問
すべての分野をバランス良く勉強する必要がありますので注意です。
まとめ
筆者自身、この過去問重視勉強法で合格しています。
その後、後輩にもこの勉強法を伝授し合格していますので、再現性もバッチリです。
もちろん、試験問題の運や、受験生の能力による部分も大いにありますが、当記事をご参考に銀行業務検定試験法務3級の合格を勝ち取っていただければ嬉しいです。