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【資格一覧】30歳銀行員が入社してから取得した14の資格

銀行員といえば自己啓発という名の資格強制がつきもの。
私も14の資格を取得してきました。

30歳という節目の年、これまで取得した資格を難易度とセットで一覧でご紹介します。
※難易度は宅建を5(★★★★★)として、主観で設定します。

銀行員や銀行員を目指す方の参考になれば幸いです。

【資格一覧】30歳銀行員が入社してから取得した14の資格

業務上必須資格〜人権の壁〜

業務に必須の資格です。

銀行員を名乗るうえで、持っていて当然の資格です。こちらの資格を持っていない銀行員は、人権がないと言っても過言ではないくらい、基本中の基本の資格です。

 

証券外務員一種

難易度2(★★☆☆☆)

これが無いと基本的に支店の店頭に立てません。

新人がまず始めに取得させられる資格です。

入行前の内定者の段階で受験するケースも多いですね。

 

生命保険募集人資格

難易度1(★☆☆☆☆)

言葉のとおり、生保を売る資格です。

銀行員は窓口に立てば保険商品も扱いますので、こちらも必須の資格です。

1週間もあれば十分に合格が可能な簡単な試験です。

 

損害保険募集人資格

難易度1(★☆☆☆☆)

生命保険募集人資格と同じく、保険商品を扱う銀行員にとっては必須資格です。

最短合格勉強方法をご紹介していますので、効率的に合格しましょう。

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内部管理責任者資格

難易度2(★★☆☆☆)

コンプライアンス(法令順守)に関する知識を問う資格です。
金融機関の管理職は必須と言われています。

コンプライアンスは銀行員としては知っておくべき「常識」とも言えますので、新人や内定者が受けさせられるケースもあります。

内部管理責任者試験については、5~10時間程度で合格を目指す最短合格勉強方法もご紹介していますので是非ご覧ください。

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業界資格〜意味のない銀行資格〜

銀行員ならみんなもってるこの資格。
昇格要件になっている銀行が多いですが、他業界ではアピールにもならない銀行特融の資格です。

 

銀行業務検定法務(3級)

難易度2(★★☆☆☆)

銀行業務に関する法令知識を問う試験です。

4択問題で比較的簡単な試験です。

銀行業務検定試験法務3級の最短合格方法はこちらの記事でご紹介しています。

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なお、2級になると試験形式が記述式試験に変わるため、難易度はグッと高くなります。

 

銀行業務検定財務(3級、2級)

3級:難易度2(★★☆☆☆)

2級:難易度3(★★★☆☆)

財務諸表などの金融知識を問われる試験です。
3級は4択問題、2級は記述式です。

銀行員であれば必須な知識が問われますが、その内容は簿記などと被ります。

資格の知名度は簿記やファイナンシャルプランナー、証券アナリストの方が圧倒的に高いです。

銀行内で昇格要件などに設定されていないのであれば、特に受ける必要は無いと断言します。

銀行業務検定試験財務3級の最短合格勉強方法はこちらの記事で紹介しています。

【銀行業務検定試験(財務3級)】最短合格するための勉強方法 多くの銀行で昇給の要件にもなっている銀行業務検定試験。 一方で、多くの銀行員が業務繁忙により時間が確保できない悩み...

 

銀行業務検定税務(3級、2級)

3級:難易度(★★☆☆☆)

2級:難易度(★★☆☆☆)

所得税や法人税など、税法に関して問われる試験です。

法務、財務と同様、3級は4択問題で2級は記述式試験となっています。

 

銀行業務検定試験税務3級の最短合格方法はこちらの記事で紹介しています。

【銀行業務検定試験(税務3級)】最短合格するための勉強方法当記事では、銀行員である筆者が実践した銀行業務検定試験(税務3級)の最短合格方法をご紹介します。 この方法を指導した後輩もしっかり合格できていますので、ぜひ参考にして合格を勝ち取ってください。...

銀行業務検定金融経済(3級)

難易度2(★★☆☆☆)

金融用語などの基礎知識や、経済学の基礎知識が問われます。

業務に直結する実務的な内容とは言い難いですが、金融業界に従事する者としては常識として身につけておきたい知識です。

4択問題ですので、難易度は高くはありません。

 

金融コンプライアンスオフィサー(2級)

難易度1(★☆☆☆☆)

言葉の通り、コンプライアンスに関する試験です。

内部管理責任者試験と重複する内容が多くなっていますので、同時期に勉強することをオススメします。

「2級」とはいえ、4択問題で、その難易度は銀行業務検定3級レベルと同等です。

金融コンプライアンス・オフィサー2級の最短合格勉強方法はこちらで紹介しています。

【金融コンプライアンス・オフィサー2級】最短合格するための勉強方法 金融コンプライアンス・オフィサー2級については合格率こそ毎年6割以上と高いですが、そもそも多くの銀行員は業務繁忙により勉強時間が...

 

名刺に書ける資格~挑戦する価値あり~

それなりに難易度は高いですが、名刺や履歴書に書いても恥ずかしくない資格です。

銀行員特有の資格、というわけでもありませんので、転職の場面でもアピールできる資格です。

 

簿記2級

難易度3(★★★☆☆)

財務諸表などに関する知識が問われますが、銀行員であれば保有しておきたい資格です。

銀行員に限らず、企業の経理担当者や経済学部の学生が受けることも多い資格です。

経理のプロ、であることを証明できる資格です。

簿記は1級になるとグッと難易度が上がりますが、2級までは目指しておきたいところです。

 

ファイナンシャルプランナー2級

難易度3(★★★☆☆)

ファイナンシャルプランナーとは、日本FP協会HPで以下のように説明されています。

FPとは、一人ひとりの将来の夢や目標に対して、お金の面で様々な悩みをサポートし、その解決策をアドバイスする専門家です。個々人や家族のライフプラン(人生設計)に基づく将来の収支の見通しを立て、最適な資産設計・資金計画を提案、アドバイスを行い、その実行をサポートします。そのため、FPはお金の面から家計の改善を図る「家計のホームドクター®」とも呼ばれています。(日本FP協会HPより)

 

要するに、個人顧客への金融アドバイスを行うための知識を問う資格なのです。

銀行員はファイナンシャルプランナーの取得が強く推奨されることが多いですね。

ファイナンシャルプランナー1級ともなると難易度は宅建相当となります。自身の業務が個人顧客相手なのか、法人顧客相手なのかによって必要性を見極めるのが良いでしょう。(法人業務に従事する担当者がFP1級を目指すのは、少し的外れな努力とも言えます)

 

宅地建物取引士(宅建)

難易度5(★★★★★)

宅建と言えば不動産業界の資格、というイメージを持っている方も多いと思いますが、実は銀行員に宅建保有者は多いです。

不動産を所有する顧客は多いので、その資産価値を評価する際や、不動産についての相談をする際に宅建の知識は役に立ちます。

是非勉強しておきたい試験ですね。

 

証券アナリスト(CMA)

難易度4(★★★★☆)

単に財務諸表を読むだけではなく、金融市場の分析・調査に関する知識を身に着けることが出来るのが証券アナリストです。

難易度は宅建よりもやや簡単なレベルですが、合格までのハードルが高いため、取得者は宅建や簿記よりも少なく、他の銀行員や経理担当者と差別化が図れる試験です。

証券アナリスト合格までの流れ
①通信講座申し込み(必須)
②1次試験(3分野・選択問題)
※証券分析、財務分析、経済
②2次試験(4分野・記述式)
※証券分析、企業分析、市場と経済の分析、職業倫理

通信講座の受講が必須となっており、トータルで10万円ほどの費用が必要となります。

銀行からの補助金が出ることが一般的ですが、補助がなければ躊躇してしまう額ですね。

試験の数も多く、途中で挫折する人が多い資格でもあります。

得られる知識は金融業界にいる限り無駄になることはありませんので、取得を目指す価値はある資格です。

〜その他資格〜

ビジネス実務法務(2級)

難易度3(★★★☆☆)

法務に関する知識が問われる試験ですが、実務に重きをおいており、銀行業務検定よりも実務に役立つ試験という印象を受けました。

昇格要件などに設定されている銀行は少ないと思われますが、自分自身の知識向上のために取得する価値はある試験です。

試験は選択問題で、ほどよい難易度です。

 

資格取得を振り返って

多くの銀行では、これらの資格取得に加えて、社内試験やTOEICも受験が必須となります。

勉強が苦手な人にとっては厳しい業界だと言わざるを得ないです。

実際に、仕事面では活躍しているにもかかわらず、資格取得につまづいて昇格が遅れる行員や、退職してしまう行員もいます。

資格にこだわって優秀な人材が流出しては本末転倒な気もしますが、これが銀行の実態です。

 

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早期に取得することで意味を持つ資格で周囲と差をつけましょう。

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